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  『ニューヨーク便り』 No.32: 2004.6.16

ブロードウエイの祭典、トニー賞発表

ブロードウエイのトニー賞は、映画のアカデミー賞に匹敵する。トニー賞を受賞することは名誉であると同時に、劇場にとっては入場数の増加が見られる。入場客が少なくなり、終演に向かっている公演も受賞と同時に息を吹き返す。ミュージカル・リバイバル作品部門の「ワンダフル・タウン」は、「アサシンズ〜暗殺者たち」がリバイバル部門に入らなかったら、作品賞を受賞し、制作者は歓喜したことであろう。「アサシンズ〜暗殺者たち」は、1990年代にオフ・ブロードウエイの中劇場で短期間公演が行われていたので、リバイバル(再演)とされた。「ワンダフル・タウン」は、名優ドナ・マーフィがミュージカル主演女優賞を逃し、振り付け賞1部門のみの受賞となった。彼女の演技は見るべきものもあるが、作品は終演に向かうと思われる。トニー賞の司会をした、映画スターでもあるヒュー・ジャックマンはその主演作「ザ・ボーイ・フロム・オズ」でミュージカル主演男優賞を受賞した。この作品はあまり高い評価をうけてない。ただ彼の演技のすばらしさで、上演が続いている作品である。彼が作品を降りたら、すぐに終演するであろう。「アサシンズ〜暗殺者たち」は、7月4日に終演予定であったが、ミュージカル・リバイバル作品賞を受賞したので、9月12日まで延期した。

今年の受賞で人々を驚かせたのは、ミュージカル作品賞の「アベニューQ」である。オフ・オフ・ブロードウエイの小劇場から劇場を替え、ブロードウエイに這い上がってきた。日本のテレビでもおなじみの人形劇「セサミ・ストリート」風のスタイルを、ニューヨーク市で人種差別、雇用問題、住居問題、男女関係などでもがく人々とモンスターを描いた風刺劇に仕上げた。小さな規模のミュージカルだが楽しめる。「セサミ・ストリート」風といっても子供向けではない。トニー賞に先立つドラマ・ディスク賞などの作品賞を数多く受賞した「ウィッキド」がトニー賞受賞を有力視されていた。主演女優賞はイディーナ・メンゼルが、同作品から同部門の候補となっていたクリスティン・チェノウェスを押さえての受賞となった。舞台美術、衣装、照明などでブロードウエイの豪華さを味わうことができる作品である。

オフ・ブロードウエイのパブリック・シアターからブロードウエイに上がってきた「キャロライン、オア・チェインジ」は、黒人メイドとそのユダヤ人の家族を通して、市民権が目覚め始めた1963年のルイジアナを舞台を¥描いたミュージカルである。助演女優賞をアニカ・ノニ・ローズが受賞した。

トニー賞受賞発表の翌週にブロードウエイの劇場の売り上げが増加した。受賞に関係した作品はもちろんのこと、関係していないロングランの人気ミュージカルも増収している。その中で2002年のミュージカル作品賞を受賞した「ソローリー・モダン・ミリー」は予定通り6月20日に最終公演を行う。

 

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