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ニューヨーク便り』 No.16: 2002/5/19

地元の人々の生活を観光しよう!

世界中から観光客が訪れる大都市ニューヨーク。9月11日直後は観光客が激減したが、いまはもうかつてのように観光客で街はあふれかえっている。ほとんどの観光客は自由の女神、エンパイア・ステイト・ビル、メトロポリタン美術館のような観光名所に殺到する。観光名所はやはり魅力があるので人が集まるが、観光名所は観光者のための場所であり、そこで働いている人を除いてはほとんど観光客である。短期滞在型の日本人観光客は滞在日数が丸3日以下だと観光名所を駆け足で廻って終わってしまう。しかしその街を知るためには地元の人々の生活を覗くということも必要だと思う。観光名所のような派手さはないが、異文化に接するものには興味深いものがあるはずだ。

まず1番生活臭さを感じさせるのはチャイナタウン。中国人はアメリカ人ではないとはいわないで、あらゆる人種が集まる人種のるつぼ、ニューヨークの一面を感じる必要はある。もちろん彼らはアメリカ国籍を取れば、中国系アメリカ人となる。このチャイナタウンは年々規模が大きくなっている。地球は膨張していると同じように合法違法に関わらず中国から移民として入ってきて、隣接するリトルイタリーを飲み込み膨張し続けている。チャイナタウンといえば、食文化だ。レストラン、八百屋、魚屋、乾物屋などが途切れなく並ぶ。歩道にも屋台が出ていたりして、この街は人で埋め尽くされている。食は人間の根本欲求なので、彼らの生活力を感じることができる場所なのである。

黒人街のハーレムも我々とは肌の色が違う人々が生活するという意味でも、ヨーロピアン調の古い住宅が空き家となっていて、空き地が点在するという意味でも趣がある。現在ハーレムは南米出身者の人口が増えているが、黒人文化の発祥の地として、見るべきものはある。

こちらの人が夜を楽しむために集まる場所はレストラン、バー、ライブハウス等が並ぶダウンタウンのグリニッジ・ビレッジ、イースト・ビレッジ、ソーホーだ。グリニッジ・ビレッジは昼間より夜の方が人が集まる。ライブハウスは有名なブルーノートよりスモールズのような小さなジャズハウスが面白い。イースト・ビレッジはかつてマドンナらが住んでいたり、ミュージカル“レント”の舞台となった街だ。以前は危険な香りがしたが、いまは小さな店が集まり始め、安全な人気の場所となった。流行りの入れ墨やピアスを体中にしている若者が多いが別にギャングだとかいうことではない。ファッションなのだ。漢字の入れ墨も流行っている。髪の毛がピンクで革で身を固めた若者が、愛、友、忠とか肩や首筋にしているのを見ると吹き出したくなる。このような若者は太陽が出ている時間帯はいないので、夜遅く行くとよい。ソーホーは芸術家の街ということで(いまは金持ちでないと住めないが・・・)、レストランやバーに集まる人のタイプも両ビレッジと違う。かつては画廊がたくさんあったのだが、いまは高級ブランドのブティックが取って代わり、昼間は買い物の場所となってしまった。それでも歩く人はアーティスト系及びもどきを感じさせる人が多い。

ちょっと行きづらいが、郊外には人種毎の住宅街があり、生活感がある。ユダヤ系、黒人系、ロシア系、中東系、インド系、ギリシャ系、ポーランド系、中南米、カリブ系、中国系、イタリア系などが入り交じっている。

その土地の人を見る観光も面白いのだ。異文化を体験するためには結局は人なのだ。

 

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