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『ニューヨーク便り』 No.31: 2004.3.30

ニューヨーク観光ガイドのバリ島観光記2

前回に続いて、私の観光記です。シンガポールからバリ島に到着したのは、夜の10時。バリ島は現在雨期で、到着時は雷雨で視界が悪く、着陸を2度回避して、3度目に成功した。入国は今年の2月より入国ビザが必要となり、空港でビザを取らなくてはいけない。といっても料金を払うだけでいいのだ。4日から30日以内の滞在は、25ドルだ。空港の外は雨。私はホテルの予約などしていない。ガイドブックによるとこの時期はホテルは空いているというので、自分の足で探そうと思った。空港のそばでと思ったが、雨は強いし、傘もないし、もう11時なので、どうしようと思っていると、タクシーの運転手が声をかけてくる。ホテルまで1000円という。相場は300円位なので、ぼられると思い、拒否をする。日本のタクシー代を考えれば、はるかに安いが、観光客ということで、甘く見られるのがいやなのだ。といってもこのまま時間をつぶすわけにもいかない。国際線の到着口から国内線の方に行くと、声をかけてきたのは、正直な青年で、2万5千ルピア(約320円)というので、彼に任せる。ホテルを探してくれというと、見つけてくれた。1泊10万ルピア(約1300円)1日寝て、翌日は目的の芸術の街ウブドに行くので、十分だ。彼には売店につきあってもらって、水と傘を買う。安いバスでウブドに行くつもりだったが、6時間タクシーをチャーターして15万ルピア(約2000円)というので、朝に迎えに来てもらうことにした。

デンパサールの街、マーケットなどを見て、ウブドへ。マーケットでは、入り口ですぐに八百屋のおばさんに引き留められ、バリ島の果物を買わされる。私には馴染みがないし、おいしいので興味を示すと、ふっかけてくる。2種類の果物1キロずつで7万ルピア(約900円)。高いし、量が多すぎる。5個ずつで2万ルピアにさせる。それでもタクシーの運転手コーマは本来2万ルピアで両手で抱えるほど買えるという。私は値切りの買い物は苦手だ。特にぼられてるとわかっていても、日本よりはるかに安いので、つい、うん、といってしまう。彼には高級な宝石や布地などの製造販売店に連れられたが、私は買い物には興味がないし、これらの店は観光客用で高すぎる。コーマのようなガイドが店からもらうコミッションが料金に入っているので、それにはひっかかりたくない。彼はいい青年だが、やはりビジネスはビジネスだ。私はあらかじめ買い物はしないといってあるのだが、それでも3、4軒の店に寄った。見るのは楽しかったが・・・。私のこの旅行の目的はバリのダンスである。ウブドでまずガイドブックに載っていた芸術家が滞在するというロンメルという安宿に行く。コーマはこの宿は街の中心から遠すぎるという。しかし私は何か惹かれた。元王族が自分の家を開放している宿なのだ。庭は広く、木が生い茂り、建築も雰囲気がある。料金を聞くと1泊20ドル(約2200円)という。ガイドブックには15ドルと書いてあったし、どうかと思い、コーマが薦める、街の中心のホテルを見ることにする。とてもきれいで15万ルピア(約2000円)で、税金15パーセントはサービスというので、こちらにする。宿泊カードに記入するときには税金15パーセントを含みにされそうになったので、抗議する。スキを見せると何されるかわからない。彼らにとってぼるというのは、ゲーム感覚だ。貧しい国なので、多めに金を稼ごうというのはわかるが、それでも甘く見られたくはない。日本円でたかだか何百円とわかっていても、いやなものである。コーマには約束の15万ルピアの他にチップとしてさらに5万ルピアをあげる。20万ルピア(約2600円)で6時間も車を走らせ、ホテルまで探してもらったので、私は満足だ。私は1人旅行の時は貧乏旅行である。貧乏旅行者にとってはいかに安く旅行したかが名誉なことなのだが、たかだか数百円のお金を節約するために時間を無駄にすることは馬鹿らしいと悟ってきた。お金を払ってもプロにガイドしてもらえば自分が知らない情報がもらえるし、行けないところも行け、時間も節約できる。

夕方5時には落ち着いたので、街を歩き、まずその日のダンスのチケットを買う。ケチャックというダンスで、きれいに着飾った女性ダンサーが、声を出し、リズムを作る100人の上半身裸の男性に囲まれて、ダンスを踊る。これには引き込まれた。さらに幼女2人のダンスと燃やされている椰子の実の中を素足で蹴散らしながら踊るファイヤーダンスが続き、7時から1時間半の公演となった。その後近くのジャズのライブハウスで食事をしながら、ラテンジャズを聴く。音楽は10時半に終わった。この街の夜は早い。続く3晩は有名なレゴンダンス、バロンダンスなど日替わりで異なる舞踊団を鑑賞した。どこも料金は5万ルピア(約650円)。ダンスの後はライブハウスで満足。昼間は興味でダンスやガムランという楽器のレッスンを受けた。食事も安く、路上の屋台でスープ、ラーメン、焼き鳥など100円以下で食べる。またしっかりしたレストランでも500円で十分に食べることができる。

街の中心のホテルに2泊し、飽きたので、最初に見た宿に替える。今度は年配の家主が出てきて1泊15万ルピアだという。人が変わって2万ルピア安くなった。いい加減なものだ。この宿は観光の中心から離れていて、緑に覆われ、雰囲気がある。朝6時になると鶏と犬が叫び始める。あまりにうるさくて7時になるともう寝ていられない。しかし動物の鳴き声は良いものである。無料の紅茶を飲みながら、ゆっくりと日記を書いた。数年前まではとにかくたくさんのことをしようと思い、朝から晩まで走り回っていたが、最近はゆったりと落ち着きたくなってきた。足早にたくさんの所を廻っても数年経つと忘れてしまうが、ゆっくりとすると覚えているものである。慣れてくると、目新しいものがなくなり、歩くのも疲れてきたので、タクシーやタクシーの代わりのバイクの後ろに乗って移動する。お金の交渉がめんどうなので1万ルピア(約130円)あげる。相場はその半分位なのだろうか。やや遠めの美術館へ行ったり、ライブハウス後にホテルに帰るときに利用した。

最終日はまたコーマに迎えに来てもらって、遺跡や寺を見て、さらに近代化されたリゾートエリアも見たいので、行ってもらう。道路に門があり、それをくぐると管理された木々と芝生、そして洒落た街灯が並ぶ。木がたくさん茂っているのでリゾートホテルの入り口は見えても、建物は見えない。このようなところに滞在するのも素敵だろう。しかし私は庶民的な場所が好きだ。空港に着く前に、海岸線に並ぶシーフード・レストランに行く。日本の海の家のような雰囲気だ。それなのに料金が高い。前述のように彼のコミッション代が含まれていると思う。彼には私がニューヨークでガイドをしているといってあるが、彼は私に親切にしてくれたので、何も言わずに彼と食事をする。彼は料金が高いので、シーフードは好きでないと、遠慮している。料金は魚の重さで決まる。鯛が1キロ7万ルピアと書かれている。我々は鯛1匹、エビ、貝をいくらかもらい、それらは直火で焼かれる。イカはフライにする。ご飯、野菜、ビール2本、ジュース1本で、合計27万ルピア(約3500円)。日本では高くないが、こちらの物価をすれば、現地の人にはたいした金額になるはずだ。バリではチップは必要ないはずだが、勘定書を持ってきたときに、チップはお好み次第でという。観光客慣れしている。

5泊7日を十分に楽しんだ。まだまだ話したいことはたくさんあるのだが、この辺で・・・。どこかの本でバリ島に永住したい、と書かれていたが、わかる気がする。人は良いし、物価が安いし、食事もうまい。何よりもウブドでは宗教と芸術と生活が溶け込んでいる。寺が多く、一般の家にも祭壇があり、街中に供え物があふれていた。6月はデンパザールで芸術祭があるというのaで、その時期にいつか来てみようと思う。

 

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