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『ニューヨーク便り』 No.8: 2000/12/30

大雪のニューヨーク

年の終わりも差し迫る12月30日に4年ぶりの大雪がニューヨークを襲う。近年は暖冬であったが、今年は夜はマイナス5度以下、体感温度はマイナス20ー30度という寒さで、世界一美しいといわれるマンハッタンの夜景を観るのにはこたえる。美しいので観たいが寒いので長く外にいることは出来ない。寒くとも雪はいままでなかったのだが、前日の夜から天気予報は大雪がやってくることを連呼する。ニューヨークの天気予報ははずれることが多いので、本当かな、という疑問もあり、私はあまりシリアスに考えない。外では除雪清掃車が道路に岩塩を撒き散らす。降る雪を溶かすためだ。アパートや店の門衛も塩を入口に撒いて、大雪に備えている。

予報より早く、雪は降り始めた。昼前から夕方まで降るとのことだったが、朝9時に窓を開けると豪雨のように雪が降っており、すでに10センチは積もっている。3時頃に雪が止むまでに、30センチの雪が積もった。店は午前中に店を閉め、空港も封鎖となり、多くのフライトがキャンセルとなった。成田からニューヨークの直行便の中にはミネアポリスに緊急着陸で1泊し、翌日の午後に入ってくる便があった。ワシントンからの便は振り替えで、アムトラックというアメリカの鉄道で夜遅くだが、なんとかニューヨークに到着した。夜には空港は徐々に運行を開始したが、座席を取れない旅行者は空港で寝たり、空港ホテルに泊まらざるを得ず、翌日のフライトに望みをかける以外の選択はなかった。

路上では車はチェーンもスパイクタイヤもはかないので、スリップして事故をおこしたり、路肩に滑って入り込み、出られないものもある。除雪車は岩塩を撒き、路上の雪を路肩に押し込むので、路上駐車の車は壁のようになった雪でブロックされる。

セントラルパークでは大雪の中、子供も大人も雪合戦をしたり、斜面をそりで滑り、大はしゃぎだ。ブラジルからの観光客は生まれて初めて雪を見たと喜んで遊ぶ。強者はクロスカントリーの板を持ち出し、こことばかりに普段はジョガーにはばをきかされるコースを走り出す。

アメリカには正月がないので年の瀬という感じがあまりないが、とりあえずは翌日、大晦日。アパートや店の前の歩道は門衛が雪解けをする。路上駐車の掘り出しには大きなスコップで1時間以上は必要だ。岩塩に溶かされた雪は排水溝がしっかりしていないマンハッタンの交差点のコーナーにたまり、歩行者は靴を濡らす。タイムズスクエアは恒例のカウントダウンの為、除雪は早く終了し、多くの警官が交通規制を開始する。夕方の6時にはタイムズスクエアのメイン会場は人で埋まってしまう。 マイナス8度、体感温度マイナス20度以下。私には耐える根性はない。テレビで眺めるだけでよい。タイムズスクエアでも、パーティーでも、リビングルームでも、とりあえず、ハッピー・ニュー・イヤー。すべてのものに新年は訪れる。

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