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『ニューヨーク便り』 No.19: 12/1/02

ニューヨークのクリスマスから新年の楽しみ方

 ニューヨークの街が1年で1番きれいなのは、クリスマスから新年にかけてである。アメリカはキリスト教徒が大多数を占め、もちろんキリスト教徒でなくとも、1年でもっとも大切な祭日のために、クリスマス・ツリーや光のイルミネーションで街全体を飾り、祈り、ホリデーを満喫する。まずはこれを見なくてはニューヨークのクリスマスは始まらないというのがロックフェラー・センターのクリスマス・ツリー(5番街49丁目)だ。30メートル程の木に3万もの電球が光り輝くツリーはアメリカの物量主義を象徴し、見るものを圧倒する。点灯式の4日は大混雑となるが、新年開けまで点灯しているので必ず見よう。このツリーの下にはアイス・スケート・リンクがある。下手でも上手でもここで滑るのは一生の記念となるので、トライしよう。靴も貸してくれる。しかしながらツリーで私が好みなのはリンカーン・センター(ブロードウエイ64丁目)のものだ。楽器や音符といった飾りがされて小綺麗である。ツリーの前の噴水はライトアップされ、建物の照明と響き合う。リンカーン・センターに行くのなら、ついでにクリスマス恒例のバレエのクルミ割り人形を鑑賞しよう。もちろんメトロポリタン・オペラ、ニューヨーク交響楽団などの世界一級品もここで味わえる。また隣接地にテントを張ったアップル・サーカスもこの時期の定番で大人も子供も楽しめる。あとツリーで主なのはサウス・ストリート・シーポートの歌うクリスマス・ツリーだ。上記2つ程ではないが、ピア17でショッピングの際は見ておこう。近くにはウォール街のツリーもある。夜は人通りがほとんどないが、証券取引所とジョージ・ワシントンの銅像にはさまれた空間を築く。ツリーは大きくはないが、ミッドタウンからアップタウンにかけて、パーク街には小さなツリーが2方通行の中央分離帯にずらっと並ぶ。これも一見の価値あり。
 クリスマスは言わずと知れたキリスト教のお祝いなので教会にも入ろう。どこも特別な時でなければ、自由に出入りができる。お薦めは5番街のセント・パトリアック寺院だ。アイルランド系移民の教会で、とても荘厳としている。夜は11時ぐらいまで出入りができる。また隣接しているロックフェラー・センターのクリスマス・ツリーとサックス・フィフス・アベニューのショーウインドウとセットで楽しめる。ウォール街のセント・ポール教会は世界貿易センターの瓦礫の撤去の際に消防士など関係者が心を癒したところで、教会を囲む門には関係者及び世界中から訪れた人々が持ち寄ったTシャツ、帽子、写真、花などメッセージが添えられている。現代を感じるためには来なくてはいけない場所である。やや南に下ったトリニティー教会もお祈りしよう。この教会の正面から始まるのがウォール・ストリートだ。前述のツリーと証券取引所も観光できる。ちょっと足をのばして、ハーレムの教会でゴスペル鑑賞もシーズンだ。聖歌隊が歌うゴスペルは心を打つ。さらに郊外に出れば、一般家庭のクリスマスのお祝いに接することができる。家を小さな電球で飾ったり、光る人形を庭に置いたり、それぞれの家が個性的である。地区によっては家ごとに競い合っているのではないかと思われる程豪華な飾り付けの家が並ぶところもある。
 クリスマスは宗教的なことだけでなく、ビジネスによってはこの時期に年間売り上げの4割以上が叩き出されるだけにサービス業は気合いが入る。5番街をはじめ、ブティック、デパートなどショーウインドウは人を寄せつけるために豪華に飾る。行列ができるショーウインドウを持つデパートは5番街のサックス・フィフス・アベニュー(49丁目、ロックフェラーセンターの向かい)、南に下って、ロード・アンド・テーラー(38丁目)、そしてメーシーズ(ブロードウエイ34丁目)だ。豪華な人形が動いたりして見るものを楽しませるため、いつも行列だ。タイムズスクエアから再開発された42丁目もネオン・サイン、テレビ・スクリーンで光り鮮やかである。
 年越えの一番人気はタイムズスクエアのカウントダウンだろう。タイムズスクエアの42丁目と43丁目の間にはさまれた会場となるビルの真下は昼前から人が集まりはじめる。人が集まるごとに区画はどんどん封鎖されていく。雰囲気を味わうだけなら通常11時にでも街に出れば、近くには寄れなくとも、味わえるが、カウントダウンのビルをのぞめるところにいくにはやや早め目に行くのが賢明だろう。ただ通常とても寒いので風邪をひかないように!
 寒い外で待つのはいやだという人は年越しクルーズやブルーノートのようなジャズクラブ、バー、レストランでのニューイヤーズ・パーティーに参加することもよいだろう。

 こんな時だから生きてることを謳歌したい。

 

川島裕次

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