Off Off New York Tours

『ニューヨーク便り』 No. 33: 2004.10.20


秋のニューヨーク

ニューヨークも秋となった。今年の夏はあまり暑くなかったが、10月になってもそれ程寒くはなっていない。ニューヨークは春と秋がないといわれるほど、この時期は暑かったり、寒かったりと、気候が変化し、服の出し入れが躊躇される頃である。高層ビルとアスファルトで埋め尽くされたマンハッタンではあるが、木々があふれるセントラルパークでは紅葉が楽しめる。広大な公園であるセントラルパークは、シープメドウと呼ばれる芝生の広場やザ・レイクと呼ばれる大きな池とともに樹木が生い茂る地区もたくさんある。そんな中を歩いていると、郊外の州立公園にいるようにリフレッシュできる。

観光業もオフシーズンなので、ふらっと都会から離れて、精神的な疲れを取るために、車を北に走らせる。ハドソン・リバー・パークウエイからマンハッタン島を抜け、アメリカ大陸に入る。もうそこは緑あふれる広大な土地となる。この広い大陸を速く走るためにはハイウエイを利用することが賢いことだが、残念ながら景色はあまりよくない。急ぐ必要のないドライブで、のんびりと景色や町並みを味わうために、ローカルのルート9に入る。ハドソン川を時折左手に見ながら、紅葉された木々の中を走ることは、コンクリートのに囲まれた街で渋滞にはまっているいらいらさせられる気分を和らげてくれる。タリータウンという小さな街を過ぎると、ロックフェラーの敷地という看板が目に入る。ここからは見えないが、石油王のジョン・ロックフェラーが建てた大豪邸があるのだ。孫のネルソンが彼の美術コレクションを加え、一般に開放されている。2回ほど行ったことがあるが、豪邸の建築、ハドソン川を望める美しく広大な庭にはいくつもの彫刻があり、邸内はピカソやミロなどの美術品が飾られている。美術ファンにはたまらないことだろう。またこの近くにはシャガールによるステインドグラスが設置されたユニオン教会がある。私は車を止めることなく、さらに北に向かい、ハドソン川を渡り、ベア・マウンテン州立公園に入る。景色は最高である。ジョージ・ワシントンも卒業した海軍師範学校のウエストポイントに到る。敷地に入ろうとすると検問所で止められた。以前は自由に入れたのだが、テロの影響で禁止されたのだろう。しかし入り口手前の博物館は無料で開放されている。ここにはライフルから大砲、そして原爆まで展示されている。ここで学校内の敷地見学する有料バスツアーがあることがわかった。今回参加はしなかったが、この敷地には、歴代の将軍(ワシントン、パットン、アイゼンハワーなど)の銅像がいくつも置かれていて、また州立公園を一望できる。帰りは、パリサイド・パークウエイを一気に運転し、ジョージ・ワシントン橋を渡って、狭いアパートに戻った。相変わらず変わらない、忙しい日本人的なドライブだったが、気分は良い。

 

その他のエッセイ

 ホーム | 観光ツアー | チケット手配 | 問い合わせ | サイトマップ