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ブロードウエイ観劇記2005年6月編

今月初めに今年度のトニー賞が発表された。その結果は、観客増員につながった作品から利益が見込めずに終演となった作品と明暗を分ける。

勝者組の筆頭は、作品賞を受賞した「モンティ・パイソンのスパマロット」。トニー賞に先立つったドラマ・ディスク賞などで作品賞などを受賞したこともあり、トニー賞発表前から連日完売で、朝から劇場前に人が並んでいる。窓口の係員は、朝6時から人が並び始めていると言っていた。前売りは数ヶ月前に手配をするべきである。当日券は早朝から並んで、立ち見席かキャンセル席を待つしかない状況である。この作品は、イギリスのコメディ・グループ、モンティ・パイソンにより1975年に映画上映された作品のミュージカル舞台化である。また演出は舞台演出から映画監督までこなす、人気演出家マイク・ニコルスによる作品。

衣装、照明など6部門を受賞した「ザ・ライト・イン・ザ・ピアッツァ」は、リンカーンセンターで上演されており、6月12日までの限定公演だったが、終演は9月4日まで延期され、さらには新年1月1日までの延長となった。座席は毎日が完売というわけではない。視覚的に優れているといわれている作品である。私はこの作品はまだ観ていないが、演出のバートレット・シェアの他作品「シンバリン」、「ドンファン」の芸術性にはとても感激した。優れた演出家は、本格的古典ドラマもミュージカルもどちらも素晴らしい作品に仕上げる。

脚本賞を受賞した「スペリング・ビー」は、ブロードウエイ公演といっても700席以下の劇場での公演の為、連日完売となっている。私の観劇批評としては、とても95ドル払って観るべきものでないと思った。他のブロードウエイの豪華な劇と違い、学園祭のようなノリで、役者も十分な力量を持っていない。学校の英語綴りコンテストという設定なので、観客も数名が参加する観客参加型劇である。そのため舞台と場内が一体化したような温かい雰囲気の中で劇は進行する。参加した観客のスペルが正しいと場内は盛り上がる。私の近くの女性は立ち上がって声援していたが、私には溶け込むことは出来なかった。歌と踊りで観客を魅了するブロードウエイを期待する皆様には、私はお薦めしない劇であるが、アメリカ人はこういうノリが好きなのか(日本のバラエティ番組を楽しむ感じ)と体験するのもいいかもしれない。

ノーベルト・レオ・バッツが主演男優賞を受賞した「ペテン師とサギ師」は、同名映画をミュージカル舞台化した作品。彼の身体を使ったコミカルな動きはおもしろく、また相手役のジョン・リスゴウもトニー賞を受賞俳優なので二人の掛け合いもおもしろい。また女優、脇役もしっかりしていて、ダンスも音楽も楽しめる秀作である。平日は完売にならずに、最近は割引が出始めている。

トニー賞に候補が1つも挙がらなかったが、エルビス・プレスリーの曲を利用した「恋にしびれて」が、音楽、ダンスともに良く、ストーリーも分かりやすく楽しめるので、お薦めしたい。歌をソロでしっかり歌える人もいるが、群舞でコーラスが歌う場面は迫力あり、体が自然と浮いてくるような気がした。キャストは白人と黒人がうまく混じりあい、特色を出した。シャロン・ウィルキンズの歌唱力は素晴らしく、黒人の歌唱力とダンス力には心を打つものがある。割引で購入できるので、逃す手はない。

ここで終演作品。トニー賞の再演作品賞と振り付け賞を受賞した「ラ・カージュ・オ・フォール」と「ブルックリン」が6月26日に終演した。「ブルックリン」は「レント」のようなノリで、それなりに楽しめた。黒人と白人の配役が、うまくそれぞれの役割を果たし、黒人のラモナ・ケラーの歌唱力に唸らされた。

消える作品がある中で、新作が登場している。ジョン・レノンの曲を利用した「レノン」、再演としては「スウィート・チャリティー」などがあり、ブロードウエイの灯が消えることはまったくない。 (2005.6.28)

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